情報セキュリティマネジメント試験の日程・概要・対策を国家資格者が解説

「情報セキュリティマネジメント試験ってどんな試験?」「どう対策すれば合格できる?」そんな疑問をお持ちではありませんか?
この記事では、試験の日程・概要はもちろん、合格するための勉強方法、過去問対策、おすすめの参考書まで、国家資格者が詳しく解説します。情報セキュリティ分野でキャリアアップを目指す方は必見です。
私が情報セキュリティマネジメント試験に合格するために実践した勉強法や、合格のコツをご紹介します。
ぜひ参考にして、あなたも情報セキュリティマネジメント試験の合格を勝ち取ってください!
- 情報セキュリティマネジメント試験とは
- 情報セキュリティマネジメント試験の日程・試験概要
- 情報セキュリティマネジメント試験の難易度
- 情報セキュリティマネジメント試験の評判
- 【情報セキュリティマネジメント】試験対策のコツ
情報セキュリティマネジメント試験の日程・概要・合格率

- 情報セキュリティマネジメント試験とはIT系国家資格である
- 情報セキュリティマネジメント試験の対象者
- 情報セキュリティマネジメント試験の日程・合格点等の試験概要
- 情報セキュリティマネジメント試験の難易度
- 情報セキュリティマネジメント試験の合格率の推移と合格率一覧
- 情報セキュリティマネジメント試験の評判
情報セキュリティマネジメント試験とはIT系国家資格である
情報セキュリティマネジメント試験とは、2016年に創設された国家資格です。
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の公式サイトから、情報セキュリティマネジメント試験制度創設の経緯の概要を以下にまとめました。
IT技術とインターネットの普及は社会に貢献する反面、サイバー攻撃の脅威も増しています。情報セキュリティ強化のため、技術面と管理面の両面からの対策が必要であり、情報セキュリティマネジメント人材の育成が急務となりました。
こうした背景から、「情報セキュリティマネジメント試験」が国家試験として創設されました。

情報セキュリティマネジメント試験の対象者
IPA公式HPおよび、試験要綱Ver.5.1を要約すると、情報セキュリティマネジメント試験は、情報セキュリティリーダーとして、組織の情報資産を守るために必要な知識・スキルを身につける試験です。
具体的には、部門の業務遂行に必要な情報セキュリティ対策や、組織が定めた情報セキュリティ諸規程を理解し、情報セキュリティが確保された状況を実現・維持・改善できる能力を評価します。
また、情報セキュリティ管理の知識・スキルを身に付けたい方や、Iパスからのステップアップに活用したい方におすすめの試験となります。
情報セキュリティマネジメント試験の日程・合格点等の試験概要
項目 | 内容 | 補足 |
試験形式 | CBT方式 | 年2回(4月、10月)CBT方式で受験できない方のために、筆記での試験あり |
試験時間 | 120分 | |
問題数 | 60問 | 54問で合否判定。8問は今後の評価問題 科目A:48問 科目B:12問 |
出題形式 | 科目A:多岐選択式(4択) 科目B:多肢選択式 | |
合格基準 | 総合評価点:600点/1,000点満点 | |
試験会場 | 全国提携先会場 | |
受験費用 | 7,500円(税込み) | 2024年度現在 |
試験の日程 | 予約日から3か月後まで | 特定日は無く、当月から3カ月先の月末までかつ、会場が空いている日時 |
情報セキュリティマネジメント試験の難易度
IPA公式HPの試験要綱Ver.5.1を参考に下記表として纏めました。
情報セキュリティマネジメント試験は、レベル2に該当します。
情報セキュリティマネジメント試験は、情報処理技術者試験のレベル2に相当する難易度です。基本情報処理技術者試験もレベル2に相当しますが、基本情報処理技術者試験の方が出題範囲が広いため、情報セキュリティマネジメント試験は、下から2番目に難しい試験と言えます。
レベル | 試験名 |
レベル 1 | ITパスポート試験 |
レベル 2 | 情報セキュリティマネジメント試験 |
基本情報技術者試験 |
ITパスポートと情報セキュリティマネジメントのどっちが難しい?
IPAの試験レベルの定義から、ITパスポート試験は「レベル1」であるのに対し、情報セキュリティマネジメント試験は、「レベル2」であるため、情報セキュリティマネジメント試験の方が難しい試験と言えます。
情報セキュリティマネジメント試験の合格率の推移と合格率一覧
IPA公式HPの統計資料を基に下記表と、グラフを作成しました。
2016年度~2022年度の合格率は、60.6%と6割と比較的高い事が分かります。
- 最高合格率:79.0%
- 最低合格率:49.4%
- 平均合格率:60.6%
試験実施の年度 | 合格率 |
2016年度 | 79.0% |
2017年度 | 58.4% |
2018年度 | 49.9% |
2019年度 | 49.4% |
2020年度 | 66.6% |
2021年度 | 53.2% |
2022年度 | 56.2% |
2023年度 | 72.6% |
平均 | 60.6% |
情報処理技術者試験の2016年からの合格率について、纏めました。
試験を受ける上での参考になれば幸いです。

IPA試験の合格率から試験の難易度をランキングしています。
試験を受ける上での参考になれば幸いです。

情報セキュリティマネジメント試験の評判
ここでは、X(旧ツイッター)の口コミを紹介します。
情報セキュリティマネジメント試験、アルゴリズム無くてitパスポートより文系向けって感じだった☺️
— まっちぃー@中小企業診断士登録済 (@matchystudy) May 9, 2023
春から制度変更で通年受験可能、試験時間も120分に短縮されたので負担感も減ってオススメ。
プログラミング教育はとても大切だと思う一方で、情報セキュリティ教育も義務教育に取り入れるべきだと思うのね。
— SilverCrown (@silver_crown) May 1, 2023
本質的には情報資産の守り方を学ぶというより、リスクマネジメントの教材として情報資産で考える方が学びが多い気がするから。
あとできれば情報セキュリティマネジメント試験も受けておいてほしい……情報セキュリティ対策がいかに重要か分かってもらえるから。
— Takeharu Masuda (@tacsheaven) May 9, 2023
※外回りだとよくある「酔っ払って鞄やUSBメモリ紛失」ってのがいかにまずいか……
情報セキュリティマネジメント試験対策

- 【情報セキュリティマネジメント】試験対策のコツ!
- 【情報セキュリティマネジメント】試験勉強の方法
【情報セキュリティマネジメント】試験対策のコツ!
私は、ITパスポート試験の合格経験があり、前提知識があったため、参考書のみで合格しました。しかし、経験が浅い方は、下記の対策を参考にしてください。
具体的には、参考書に加えて、講座やオンライン学習を利用したり、過去問を繰り返し解いたりするとよいでしょう。
科目A(旧午前試験)
繰返し何度も問題を解くのがベスト対策
- 1度テキストを最後まで読む
- 科目A(旧午前試験)の基本対策は過去問題を解く
- 分からない内容は、回答の解説+テキストで復習
- もう一度、テキストを読む(知識定着になる)
- 科目Aの過去問題を解く
科目B(旧午後試験)
類似した問題が出ることは少ないため、長文問題に慣れることが必要です。
以前の試験では3問だった問題数が、新しい試験では12問に増加しています。そのため、新試験の問題文は以前よりも短くなったと考えられます。
最新の参考書を使って学習することをおすすめします。筆者が2016年に受験した旧試験の問題は長文が多く、国語力や問題への慣れが試験対策に役立ちました。
新しい試験制度でも、問題数と、試験時間の120分であることから、以前ほどの長文問題は出題されないと予想されますが、事前に新しい試験対応の参考書で演習問題に取り組み、問題に慣れることが重要です。
【情報セキュリティマネジメント】試験勉強の方法
情報セキュリティマネジメント試験の学習方法は、大きく分けて2つあります。
1つは、参考書での学習です。参考書は、試験に必要な知識を体系的に学ぶことができます。
もう1つは、動画での学習です。
動画は、視覚的にわかりやすく学ぶことができます。
どちらの方法が自分に合っているかは、個々の事情によって異なります。
ここでは、合格者である筆者にて確認した、お勧めの教材を紹介します。
【情報セキュリティマネジメント試験】おすすめ参考書
参考書1
いち早く新試験制度に対応した、参考書です。
1冊で、テキストと問題集が収録されています。
人気ランキング上位の評価がされいることから学習し易い参考書です。
参考書2
資格教育の大手、TACのテキストです。オールカラーで見やすいです。
学習ポイント、重点ポイントが記載され、カラーで色分けしているため、入門テキストとして活用出来ます。
参考書3
収録問題数、科目A:796問、科目B:24問、模擬試験問題2回分を収録しており、試験対策の問題演習として、効果的に対応出来ます。
費用も安価でコスパ良く学習出来ます。
資格の学校で学び、合格率を上げたい方向け
資格の学校の大原では、下記の学習パターンがあり、プロの講師が作成した学習内容にて、効率的に学習が出来ます。
学習方法の種類
(詳しくは下記バナーよりご確認ください)
- 教室での学習
- 映像通学(講義内容を⼤原校内の個別視聴ブースにて学習)
- Web通信学習(自宅でネット学習)

情報セキュリティマネジメント試験の日程・概要・対策まとめ
- CBT試験は、予約日から3か月後まで
- CBT方式で受験できない方は、年2回(4月、10月)の試験
- 情報セキュリティマネジメント試験とはIT系国家資格である
- 情報セキュリティマネジメント試験の対象者は、情報セキュリティ管理の知識・スキルを身に付けたい方
- 情報セキュリティマネジメント試験の平均合格率は、60.6%である
- 情報セキュリティマネジメント試験対策のコツは参考書での学習がメインとなる
情報セキュリティマネジメント試験対策、試験概要、合格率および、おすすめ参考書を紹介しました。
2023年度よりCBT方式になり、年間を通して随時受験できるようになったので、この機会に動画教材や参考書を活用して、国家資格の取得を勝ち取ってください。
筆者の独身時代の出会いについて、記事にしました。
出会いを求めている方のキッカケになると嬉しいです。

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