【IPA】情報処理技術者試験 難易度ランキング(2024年最新)合格率で徹底比較!

IT業界で働きたい人や、ITスキルを身につけたい人にとって、情報処理技術者試験は唯一の国家資格です。しかし、試験は全部で13種類あり、難易度もさまざまです。
「どの試験を受ければいいかわからない」「どの試験が簡単?一番難しい試験なのか知りたい!」と悩んでいる人は多いのではないでしょうか。この疑問に答えるため、情報処理推進機構(IPA)の統計情報を元にまとめました。
この記事を読むと、2009年から2023年度までの各試験の合格率から難易度としてランキング形式で紹介しています。
難易度を把握し、自分に合った試験を選んで合格を目指しましょう。
情報処理技術者試験のレベル一覧

情報処理技術者試験は、経済産業省が認定する国家資格で、ITに関する知識や技能を測るための試験です。試験は4つのレベルに分かれており、それぞれ難易度が異なります。
IPA公式HP 試験要綱Ver.5.1を参考に下記表として纏めました。
レベル | 試験名 |
レベル 1 | ITパスポート |
レベル 2 | 情報セキュリティマネジメント試験 |
基本情報技術者試験 | |
レベル 3 | 応用情報技術者試験 |
レベル 4 | 情報処理安全確保支援士試験 |
システム監査技術者試験 | |
ITサービスマネージャ試験 | |
エンベデッドシステムスペシャリスト試験 | |
データベーススペシャリスト試験 | |
ネットワークスペシャリスト試験 | |
プロジェクトマネージャ試験 | |
システムアーキテクト試験 | |
ITストラテジスト試験 | |
システム監査技術者試験 |
【最新版(2023年度)】情報処理技術者試験の難易度ランキング

2023年度のIPA(情報処理推進機構)における全試験の合格率データをもとに、視覚的に分かりやすくするためのグラフを作成しました。各試験の合格率を比較しながら、どの試験が比較的合格しやすいのか、あるいは難易度が高いのかを示しています。
作成したグラフでは、左側から順に合格率が高い試験を並べ、ランキング形式で可視化しています。
今回のデータによると、最も合格率が高かったのは「情報セキュリティマネジメント試験」で、その合格率は約72.6%に達しています。これは、受験者の7割以上が合格していることを示しており、IPAの試験の中でも比較的合格しやすい試験であることが分かります。
一方で、最も合格率が低かった試験は「プロジェクトマネージャ試験」で、その合格率はわずか13.5%でした。これは、受験者の約7人に1人しか合格できなかったことを意味し、高い専門知識や実務経験が求められる試験であることが分かります。合格率が低い試験は、それだけ難易度が高く、合格するためには十分な対策と学習が必要であることがうかがえます。

順位 | 試験名 | 合格率 |
1 | SG(情報セキュリティマネジメント試験) | 72.6% |
2 | IP(ITパスポート試験) | 50.3% |
3 | FE(基本情報技術者試験) | 47.1% |
4 | SC(情報処理安全確保支援士試験) | 20.9% |
5 | AP(応用情報技術者試験) | 20.5% |
6 | DB(データベーススペシャリスト試験) | 18.5% |
7 | ES(エンベデッドシステムスペシャリスト試験) | 16.6% |
8 | AU(システム監査技術者試験) | 16.4% |
9 | SA(システムアーキテクト試験) | 15.8% |
10 | ST(ITストラテジスト試験) | 15.5% |
11 | SM(ITサービスマネージャ) | 15.2% |
12 | NW(ネットワークスペシャリスト) | 14.3% |
13 | PM(プロジェクトマネージャ) | 13.5% |
【合格率が高い順】情報処理技術者試験の難易度ランキング

SG(情報セキュリティマネジメント)試験については、2016年度以降の合格率データを使用し、それ以外の試験については2009年度からの合格率データをもとに、各試験の順位を決定しました。グラフでは左側から順に、各試験においてその期間で最も高かった合格率を表示しています。
今回のデータ分析によると、最も合格率が高かった試験は「情報セキュリティマネジメント試験(SG)」で、その合格率は驚異の79%に達していました。これは受験者の約8割が合格していることを示しており、IPAの試験の中でも特に合格しやすい試験であることが分かります。
この試験は、情報セキュリティに関する基礎知識を問うものであり、企業のセキュリティ管理者や一般のIT利用者にも役立つ内容となっています。そのため、試験範囲が比較的平易であることが、合格率の高さにつながっていると考えられます。
一方で、最も合格率が低かった試験は「プロジェクトマネージャ(PM)」試験で、その合格率はわずか15.1%でした。これは、受験者の約6~7人に1人しか合格できないことを意味し、非常に難易度が高い試験であることが分かります。
プロジェクトマネージャ試験は、ITプロジェクトの計画・管理・実行に関する高度な知識や実務経験が問われるため、単なる暗記だけでは太刀打ちできず、実務経験を活かした論述力や問題解決能力も求められます。そのため、試験対策には十分な準備と実践的な知識の習得が不可欠です。

順位 | 試験名 | 合格率 | 年度 |
1 | SG(情報セキュリティマネジメント試験) | 79.0% | 2016 |
2 | IP(ITパスポート試験) | 59.4% | 2009 |
3 | FE(基本情報技術者試験) | 48.1% | 2020 |
4 | AP(応用情報技術者試験) | 25.3% | 2022 |
5 | SC(情報処理安全確保支援士試験) | 20.9% | 2023 |
6 | ES(エンベデッドシステムスペシャリスト試験) | 19.7% | 2022 |
7 | DB(データベーススペシャリスト試験) | 18.5% | 2023 |
8 | NW(ネットワークスペシャリスト) | 17.4% | 2022 |
9 | SA(システムアーキテクト試験) | 16.5% | 2021 |
10 | AU(システム監査技術者試験) | 16.4% | 2023 |
11 | ST(ITストラテジスト試験) | 15.5% | 2023 |
12 | SM(ITサービスマネージャ) | 15.2% | 2023 |
13 | PM(プロジェクトマネージャ) | 15.1% | 2020 |


【合格率が低い順】情報処理技術者試験の難易度ランキング

SG試験は2016年度以降のデータを、他の試験は2009年度からの合格率を使って順位付けしました。今回作成したグラフでは、左から順に各試験の最も低かった合格率を示しており、試験ごとの最も厳しい時期の難易度が分かるようになっています。
今回のデータ分析によると、最も合格率が低かった試験は「ITサービスマネージャ試験(SM)」で、合格率はわずか12.2%でした。これは、受験者の約8人に1人しか合格できなかったことを意味し、IPAの試験の中でも特に難易度が高い試験であることが分かります。
ITサービスマネージャ試験は、システム運用・保守の管理やITサービスの品質維持・向上に関する高度な知識が求められる試験であり、論述試験なども含まれるため、ただ知識を詰め込むだけではなく、実務経験を活かした論理的な回答を求められます。こうした背景から、合格率が低くなるのも頷ける結果となっています。
一方で、最も合格率が高かった試験は「情報セキュリティマネジメント試験(SG)」で、最も低かった年度の合格率でも49.4%となっていました。これは受験者の約半数が合格していることを意味し、IPAの試験の中では最も合格しやすい試験であることが分かります。
順位 | 試験名 | 合格率 | 年度 |
1 | SM(ITサービスマネージャ) | 12.2% | 2013 |
2 | SA(システムアーキテクト試験) | 12.5% | 2010 |
3 | PM(プロジェクトマネージャ) | 12.5% | 2013 |
4 | NW(ネットワークスペシャリスト) | 12.8% | 2021 |
5 | AU(システム監査技術者試験) | 13.2% | 2014 |
6 | SC(情報処理安全確保支援士試験) | 13.7% | 2011 |
7 | ST(ITストラテジスト試験) | 13.7% | 2009 |
8 | DB(データベーススペシャリスト試験) | 13.9% | 2018 |
9 | ES(エンベデッドシステムスペシャリスト試験) | 16.0% | 2019 |
10 | AP(応用情報技術者試験) | 18.8% | 2017 |
11 | FE(基本情報技術者試験) | 22.1% | 2017 |
12 | IP(ITパスポート試験) | 41.1% | 2012 |
13 | SG(情報セキュリティマネジメント試験) | 49.4% | 2019 |
【各年間平均】情報処理技術者試験の難易度ランキング

SG試験は2016年度以降のデータを、その他の試験は2009年度からの平均合格率で順位付けしました。今回作成したグラフでは、左から順に合格率の高い試験が並ぶようになっており、視覚的に各試験の難易度が分かるようになっています。
データ分析の結果、「情報セキュリティマネジメント試験(SG)」の平均合格率は60.7%となり、情報処理技術者試験の中で最も合格率が高い試験であることが分かりました。この数値は、受験者の約6割が合格していることを意味し、他の試験と比較すると合格しやすい試験であると言えます。
一方で、最も合格率が低かった試験は「プロジェクトマネージャ(PM)試験」で、平均合格率はわずか13.5%でした。この数値は、受験者の約7~8人に1人しか合格できないことを意味し、情報処理技術者試験の中でも最も難易度の高い試験の一つであることが分かります。
順位 | 試験名 | 合格率 |
1 | SG(情報セキュリティマネジメント試験) | 60.7% |
2 | IP(ITパスポート試験) | 50.7% |
3 | FE(基本情報技術者試験) | 30.1% |
4 | AP(応用情報技術者試験) | 22.0% |
5 | ES(エンベデッドシステムスペシャリスト試験) | 17.2% |
6 | SC(情報処理安全確保支援士試験) | 16.8% |
7 | DB(データベーススペシャリスト試験) | 16.4% |
8 | ST(ITストラテジスト試験) | 14.6% |
9 | NW(ネットワークスペシャリスト) | 14.5% |
10 | AU(システム監査技術者試験) | 14.4% |
11 | SA(システムアーキテクト試験) | 14.2% |
12 | SM(ITサービスマネージャ) | 13.8% |
13 | PM(プロジェクトマネージャ) | 13.5% |

【結論】結局どのIPA試験が簡単で、一番難しいのか?
2023年度の最新合格率と、各年度での最高・最低合格率、そして年間平均の合格率をグラフと表で確認しました。
その結果、一番難易度が低い試験と高い試験は、以下の通り明らかになります。
そのため、これから初めて情報処理技術者試験に挑戦しようと考えている方には、比較的難易度が低く、試験範囲も限られることから「情報セキュリティマネジメント試験」が登竜門として最適な試験と言えます。
高度情報処理技術者(レベル4)の難易度ランキング
これまで紹介してきた内容は、すべての情報処理技術者試験を対象としており、各試験の年度ごとの平均合格率をもとに難易度を算出しました。これにより、各試験の全体的な傾向を把握し、どの試験が比較的合格しやすいのか、または難易度が高いのかを示しました。
しかし、今回は高度情報処理技術者試験(レベル4)の試験に限定し、平均合格率ではなく、各試験における最も高かった合格率と最も低かった合格率を基に難易度を比較しました。その結果、高度情報処理技術者試験(レベル4)の中で、比較的合格しやすい試験のトップ3を紹介します。
分析の結果、高度情報処理技術者試験の中で最も合格率が高く、おすすめできる試験は、「情報処理安全確保支援士試験(SC)」であるという結論に至りました。この試験は、情報セキュリティに関する専門知識を問う試験であり、企業のセキュリティ対策の強化が求められる現代において、非常に実用的な資格でもあります。
難易度が高い試験
順位 | 試験名 | 合格率 | 年度 |
1 | SM(ITサービスマネージャ) | 12.2% | 2013 |
2 | PM(プロジェクトマネージャ) | 12.5% | 2013 |
3 | SA(システムアーキテクト試験) | 12.5% | 2010 |
難易度が低い試験
順位 | 試験名 | 合格率 | 年度 |
1 | SC(情報処理安全確保支援士試験) | 20.9% | 2023 |
2 | ES(エンベデッドシステムスペシャリスト試験) | 19.7% | 2022 |
3 | DB(データベーススペシャリスト試験) | 18.5% | 2023 |
情報処理技術者試験!合格率から見た難易度ランキングのまとめ
- 情報処理技術者試験のレベル一覧
- 【最新版(2023年度)】情報処理技術者試験の難易度ランキング
- 【合格率が高い順】情報処理技術者試験の難易度ランキング
- 【合格率が低い順】情報処理技術者試験の難易度ランキング
- 【各年間平均】情報処理技術者試験の難易度ランキング
- 【結論】結局どのIPA試験が簡単で、一番難しいのか?
- 高度情報処理技術者(レベル4)の難易度ランキング





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